カテゴリ
全体 nujood ALI jeffery ARCHER maeve BINCHY hilary BOYD diane CHAMBERLAIN thomas h. COOK anthony DOERR emma DONOGHUE loise DOUGLAS nathan FILER gillian FLYNN fammie FLAGG nicci FRENCH tana FRENCH heather GUDENKAUF kristin HANNAH jhon HART Paula HAWKINS lawrence HILL gali HONEYMAN rachel HORE kahled HOSSEINI kazuo ISHIGURO eowyn IVEY vanessa LAFAYE william LANDAY jhumpa LAHIRI stieg LARSSON simon LELIC rosamund LUPTON louise MILLAR debbie MACOMBER monica MCINERNEY madeline MILLER sue MILLER david MITCHELL liane MORIARTY kate MORTON kate MOSSE jojo MOYES jo NESBO david NICHOLLS barack OBAMA george ORWELL r.j. PALACIO stef PENNEY jodi PICOULT martina REILLY j.d. SALINGER tom rob SMITH m.l. STEDMAN colm TOIBIN rose TREMAIN sj WATSON katherine WEBB carlos ruiz ZAFON markus ZUSAK 和書 映画 その他 未分類 以前の記事
2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 08月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 01月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 06月 2016年 04月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 07月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 03月 2010年 02月 フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
(2014/01/07) Nathan Filer 商品詳細を見る 2013年 COSTA Book of the Year 受賞作品 滅多に新しい本は読まないんだけど、これはなんか気になって旦那がイギリスへ出張していたときに買ってきてもらった。
と、本の後ろに記述されています。 私にしては珍しく続けて2回も読んだ。 というのも、上記を読んだとき、全然違う話を想像してしまっていて、その勝手な先入観のために1回目読み終わったときなんだかわけわからずに終わってしまったから。 で、もう1回じっくり読んでみた。 この本、そんなに字がぎっしりというわけでもないし、ところどころ絵も挿入されてたりなんかするので甘く見ていた。 なんだか難しい部分がいっぱいあった。というのも、統合失調症の少年が語っている話なので、どこまでが本当の話なのかよくわからない部分がけっこうあったりして。 でもなんかすごかったこの本。 こんな私が2回も読む気になったんだから。 うまくいえないけど、文章に?主人公のマシューの語りに?すごく引き付けられてしまった。 彼のダークな頭の中に吸い込まれていくかんじ。 兄のサイモンの死をきっかけに統合失調症になってしまうマシュー。 マシューはものすごく感受性が強くて洞察力も鋭くて、きっと実際に統合失調症になってしまう人たちもきっとそうなんだろうなーなんて思った。 そしてマシューをささえる家族達。両親は息子2人をいっぺんに失ってしまったようなもの。 でもそんな悲しみの中、一生懸命、自分達も苦しみながらマシューを支えている。 そしてマシューのおばあちゃん。きっと誰が読んでもこのおばあちゃんには好感をもつと思う。 マシューに何を無理強いするわけでもなく、そのありのままのマシューを受け入れて見守っている。 週一回、必ず彼のアパートを訪れて、マシューの前でだけ吸う秘密のメンソールのタバコ。 それが彼を、何か大切な存在だと思わせている。なんかいい話。 でも統合失調症のような精神の病気は、一旦治ったように見えても実は直っていなかったり、完治が本当に難しい病気。 そんな出口のない迷路にマシューももがき苦しんでいる。 読んでいて胸がしめつけられるような辛い話。 一方では周りの人たちに温かく見守り支えられながら生きているマシューの事を思うとそんなにどん底な話でもないじゃないか、とも思えてくる、いやそう思いたい。 実際、読んでいても何故かものすごく暗い雰囲気に包まれるわけではない。 マシューの語り口調が、時にはユーモアに包まれていたりするからかな。 良い作品でした。 これを書いたNathan Filer は精神科の看護師だそう。どうりで、納得。 そんな彼の処女作だそうです。 今度はどんな本を書くのか注目です。 本の表紙も好き。 木の部分がキラキラしています。 これだから紙の本はやめられない。
by honbatake2010
| 2014-04-26 06:54
| NATHAN FILER
|
ファン申請 |
||