八日目の蝉 (中公文庫)
(2011/01/22)
角田 光代
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映画がすごく話題になったんでしたっけ。
映画は見てないけど小説で初めて読んでみてこんなにひきつけられる話だったとは。
もう切なすぎる。
もし、二手に分かれる道の真ん中に立たされて、どちらにいくかと神さまに訊かれたら、私はきっと、幸も不幸も関係なく、罪も罰も関係なく、その先に薫がいる道を躊躇なく選ぶだろう。何度くりかえしてもそうするだろう。そんなことを思う。
誘拐なんて、この世でもっとも許されないことの一つなんだけど、このセリフに何ともいえないものを感じて、本を閉じてしばらく考え込んでしまった。
それから小説の舞台のうちの一つとなっている「小豆島」。
すごく行ってみたい。
とくに海外に住んでいると、その 「甘いしょうゆのにおいが漂っている島」 というのがすごく気になる。